自分を抑圧し、辛く苦しい状況が続いてしまうと、買い物、恋愛、占い、アルコールなど「依存」という形で症状が現れてくることがあります。

私はとある精神科医がおっしゃった一言が今でも忘れられません。

それは、「一生親のすねをかじるという自立もあるんだよ」というもの。

その一言は、私をはっとさせ、自律や依存について考えるきっかけになりました。

自分は、経済的な自立を自立と捉えていた傾向にあったこと。経済的な自立に良い悪いもないこと。(専業主婦だって自立して仕事をしていますしね)経済的自立にこだわる一方で、精神的には共依存状態に慣れ親しんでいて、まったく自立できていなかった自分のこと。

さまざまなことに気づいていくことになります。

花畑で立つ女の子

精神的に自立している状態をつくるために大切なのは、自己信頼や自己肯定感だと私は思います。

自分を信じることができて、自分で選択、決断できる。それは、自己信頼、自己肯定感がないとできることではありません。

このブログでは「心の居場所」「心の安全基地」と呼ぶ時もあります。

自分に自信がないゆえに、代替行為に走ったり、答えを外側に求めてさまよったり、依存できる人を常にそばに置いたりして、他人軸になることで自分の本心から目を背けたり、自分で答えを出して行動することを無意識に避けたり、といったことが起こります。

私自身、さまざまな過去を経てすっかり回復し、支援する立場になった今でも、書いていて心が傷んでしまいます。

自分に自信がなさすぎて、自己否定しすぎてボロボロな状態とはどういうことかがよくわかるからです。

医師や臨床心理士、カウンセラーなど、たくさんの方々に救われて復活したことを経験した今では、こう思えるんですね。

自立のために、依存先をたくさんもっておくことが必要だと。

依存できる先がまったくない状況が続いていくと、いつか壊れてしまいます。

私の回復のプロセスは、依存しながらどう真の自立を獲得していくかを体験するものでした。

真の自立、それは相互依存だととらえています。人はみんな、相互依存しながら社会を生きているんですね。

自立と依存のバランス、相互依存の大切さが身に染みてわかりました。

海辺で手を繋ぐ2人の女の子

私は、人に自己開示をして受け入れてもらうという経験は、自己信頼を築き、自己肯定感を取り戻すための大きな助けになると思っています。

もちろん、誰に聞いてもらうかによっては、受け入れられずに傷つくこともあります。

だからこそ、その方の価値観を尊重し、現状を否定することなく、耳を傾けてもらえる場所というのは回復のために重要です。

行動変容とか、目標達成などは、自分との信頼関係があってこそ実現できるもの。

カウンセリングを通して心の居場所、安全基地をつくった上で、コーチング的かかわりを通して、望む未来に向かって歩いていく。

私は、そんなご支援をするためにここにいます。