ワーカホリックなど、何かしていないと不安な方々は、ある意味人生をとても大切に考えているとも言えます。

・有限な時間を、一刻も無駄にはしたくない。
・自分が今できることを探して、有効に使いたい。
・今よりもっとよくなりたいという成長欲求

ですがその一方で、「今の自分には足りていないものがある」という思いもあるのではないでしょうか。
それ自体は悪いことではないですよね。

現在地点を把握した上で、自分にできることを考えているのですから。

ただ、ちょっと考えてみてくださいね。
「休む」ことは、「何もしていない」ことなのでしょうか?

人間は睡眠をとらないと生きられないわけですから、睡眠は必要事項です。
「休み」も同様に、適宜入れていかないと潰れてしまいます。

ずっと、120%で走り続けられる人など、この世にいるのでしょうか?
120%で走り続けて、病気や不調、うつなどになってしまい、0%が長期間続くのと、
80%で途切れることなく歩き続けるのとどちらが良いと思いますか?

実は私も、起業→40代での高齢出産(2人分)→子育てと仕事の両立で、ここ数年間走り続けていました。出産前後も仕事を休むことなく、保育園の洗礼が続く中でも、BtoBの別事業で売り上げを伸ばしていました。
ですが、最近「燃え尽き症候群」になっているのを感じています。

自分では休み休み80%くらいでやっていたつもりでも、元々の完璧主義な性格から、100%くらいで走り続けていたのかもしれません。

私がかつて若い頃に鬱になった時も同様です。
精神科の主治医は「60%くらいで過ごすといいよ」とおっしゃっていましたが、その時の私は60%という数字にピンときていませんでした。少なすぎない?と思ったんですね。

でも、もしかしたら私の完璧主義・まじめさ・責任感の強さを見越しての数字だったのかもしれません。あらためて、私には、60%くらいを意識して日々を過ごすことがちょうど良いのかもれないな、と思った出来事です。

皆様は、日々を何%で過ごしていきますか?

もう一度、繰り返します。
「休む」ことは、「何もしていない」ことなのでしょうか?

「休む」という行動を、選択している。とも言えるでしょう。

まずは、意識的に、スケジュールが埋まる前に「休む時間」をスケジュールしてみませんか。

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そして、これを読んでいる方々全員が当てはまるわけではないかもしれませんが、「自分はまだまだ足りていない」という自己肯定感の欠如から「何かしていないと不安」になっているとしたら・・・

まあ、それはそれです。

私は、自己肯定感は高めるべきだとは思っていません。自己肯定感が欠如している状態で、「自己肯定感を高めなくては」と力んでしまうと、こじれてしまいやすいんですね。

結局は、自己肯定感のことは脇に置いておいて、成功体験や、そのままの自分を受け入れてもらう体験を積み重ねていくしかありません。

そして、そもそも自己肯定感の欠如が「悪」なのでしょうか。

仕事の成功で自己肯定感が取り戻せるのなら、ワーカホリックになる時期も必要なのかもしれません。
仕事以外でも予定を詰め込む時期も必要なのかもしれません。

だからこそ、せめて意識的に、ちょっぴり休みを入れてみませんか。

私は、ドーンと燃え尽きるどころか、うつや病気になってしまってはじめて、気づいていただきたくないと思っています。

「休む」ことは、前向きな選択的行動だと捉えていただくきっかけになれば幸いです。