このブログでもよく、「何かしていないと不安」という心理について取り上げています。

私も若い頃は自己肯定感のなさ、承認欲求の強さから、身を粉にして、時に自己犠牲しながら努力していた時期がありました。ですが、努力の方向性を間違っていたこともあったな…(遠い目)と思うことも多いです。

たとえば、今の仕事が辛いから転職したいのだけど、実績が浅いから「何か資格を取ってから転職した方がいいのか」と思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

でも、実際に資格が転職に有利になるかどうかって、資格と仕事によりますよね(当たりまえですが)。

もちろん看護師として働くためには看護師の資格が必要です。保育補助から給与を上げたいと思ったら保育士資格が必要でしょう。

目的があって資格をとるならよいのですが、自信のなさから目的なく資格を取りたくなる・・・そんなケースもあるのではないでしょうか。

もちろん、努力は素晴らしいですし、身に付くこともあるでしょう。
ですが、最近では、長いようで短い人生、効率的に努力したほうがよいのではないか?と考える私がいます。

そのために大切なことは「自分が何をしたいか?」を知ること。これに尽きるかと思います。

結局、幸せになるためには自分をよく知ること、これが大事ということですね。



そして「自分を知る」というのは、ただ好きな食べ物や趣味を把握することではありません。
自分がどんなときに喜びを感じるのか、何に強く反応するのか、どんな場面で心がすり減ってしまうのか
――そういった日常の小さな感情の動きを丁寧に拾っていくことです。

たとえば、資格取得を考えるときも、
「これを持ったら世間から評価されるかも」という視点ではなく、
「これを学んでいる時間は楽しいだろうか」「資格を活かしている自分を想像するとワクワクするか」
という視点で考えてみると、選択の質が変わります。

逆に言えば、「あまり気乗りしないけれど、なんとなくやらなきゃいけない気がする」という努力は、自己肯定感が無いが故の「補償行為」になっていないかチェックしてみるとよいでしょう。

もちろん、人生には、やりたくないけどやらなくてはならないこと(私の場合、料理とか笑)に溢れています。だからこそ、目的のない努力は手放して、自分を幸せにするための努力に注力する方がベターなのではないでしょうか。

自己犠牲や補償行為としての努力を長らく続けて生きてきた方は、「自分がどうしたいのか」がわからない、という方も多くいらっしゃいます。

私もその状態に陥っていたことがあるのでよくわかります…

正直、すぐにわかることはないと思いますし、完全にわからなくても良いと思います。ですが、そんな日常の中から、「自分がこうしたいから、これを選ぶ」という選択のシーンを積み重ねていくだけでも自信がつきます。

たとえば、

  • コンビニでいつもと違う飲み物を選んでみる
  • 気乗りのしない誘いを断ってみる
  • 「本当は今日はゆっくりしたい」と感じたら、それを叶えてみる

こんな小さな選択でも、「自分の気持ちを聞いてあげた」という感覚が、自分との信頼関係を育てます。
逆に、日々の小さな選択をいつも「まあいいか」と流してしまうと、自分の本音がどこにあるのかわからなくなってしまいやすいのです。

もし今、「目的のない努力」を手放すことに罪悪感や不安があるなら、まずは「手放す」ではなく「置いておく」と考えてもいいかもしれません。
やめると決めなくても、距離を置くだけで見えてくることがあります。
そうすると、「あれ、案外なくても大丈夫かも」と気づく瞬間が訪れます。

繰り返しになりますが、努力そのものは素晴らしいものです。
ただ、その努力が自分の幸せに直結しているかどうか――自己犠牲や補償行為になっていないかどうか、そこにも目を向けてみると、人生が変わるかもしれません。

少しずつ、練習してみませんか。

あなたの幸せは、周りの人たちの幸せにつながっています。
周りの人たちのためにも、幸せになってくださいね。

最後に、今日できる「努力の方向チェック」3つの質問を書いて終わりにしたいと思います。
ぜひチェックしてみてください。

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★努力の方向チェック
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やっているとき、少しでも充実感を感じられるか?
完全に楽しい必要はありません。でも、ゼロに近いなら方向を見直すタイミングかもしれません。

この努力は、私の本当の望みに近づけてくれているだろうか?
望みがはっきりしていなくても、「これをしている自分は前に進んでいる感覚があるか」で考えてみましょう。

もしやめても、大きな不都合はないか?
「なんとなく不安だから続けているだけ」なら、一度距離を置くことで新しい選択肢が見えてきます。

では、次回のブログでお会いしましょう!