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悩みというものは、その多くが理想と現実のギャップに苦しむことで生じています。仕事、恋愛、結婚、家庭、さまざまなジャンルでいろいろな理想があることでしょう。

例えば、「キャリアウーマンとしてバリバリ働きたいのに、思うように会社内で昇進できない」という悩みがあった場合です。ここで、どうしてそう思うのか考えてみます。例えばこのような・・・

・母もキャリアウーマンで同じように働きたいと思っていた
・現在の会社は、前から入りたかった憧れの会社で思い入れが強い
・会社内で同期が自分よりも早く昇進していて引け目を感じる

描く理想というのは、その方が生きてこられた中で培ってきた価値観から生まれています。そして、それは十人十色で、どれがよいわるいというものではありません。願わくば、みなさまに描いた理想を実現していただきたいですよね。

ところが、あまりにもその理想が叶わないことに苦しんでいるという場合、一旦その価値観を「ゆるめる」ということも大事だと思うのです。なぜなら、苦しい状態の自分は、魅力や才能をめいっぱい発揮できる状態ではないからです。

価値観をゆるめて、力の入り具合がゆるむと、

・失われていた笑顔が戻る
・心理的に安定して体調も良くなる
・本来の力をのびのび発揮することができる
・のびのびできることで新しいアイデアが湧いてくる
・違った自分の才能にも気づける

「叶えられていない自分でもOK」と価値観をゆるめることで、得るものも多いのですね。

また、遠回りのようですが、結果的には得たい理想が手に入るということだってあり得ます。

例えば、母親ほどバリキャリタイプじゃないかもな〜と気付いて、少し地味な部署に異動したとします。そこがぴったり合っていて、のびのび能力を発揮して昇進したとします。そして、元いた部署に戻ったところ、前の部署での経験が役に立って、「あの経験を経てからここに来てよかった」と思ったり。(抽象的な例で恐縮なのですが)

いつでも自分の現実は最善なのだと信じて、理想(白)と現実(黒)のギャップ(グレーゾーン)=今の自分受容すること。その積み重ねが、忘れた頃に、叶えたかった未来を連れてきてくれることもあります。

ここでポイントは、理想を叶えるために価値観をゆるめるのではないのです。そうすると、ご褒美のためにやるというタスクになってしまい、ゆるめられているとは言えません。理想は理想のまま持っていてもいいのですが「どっちでもいい」「どんな道でも大丈夫」と感じられるかということです。

この手放しは、私も本当に・・・苦労しました。なので、心から「大丈夫ですよ」とお伝えしたいのです。叶える過程も楽しんで、気長にいきましょう。

毎日が心穏やかに過ごせますように、お祈り申し上げます。