こんにちは、カウンセラー吉田です。
「なんで〜してくれないの!(怒)」「察してよ!(怒)」「もっとこうしてほしいのに(涙)」「私はこうしてるのに、あなたはこうしてくれない(涙)」などなど・・・つい要求をぶつけてしまうことってありますよね。これは、夫婦でも、恋人でも、親子でもあると思います。

夫婦喧嘩(恋人同士の喧嘩)というのは、したくてしている人なんていません。相手に「期待」しているからこそ裏切られた時に悲しくなってしまうのですよね。

なぜ期待を手放さないといけないの?

でも、人間同士のコミュニケーションで「期待」をしてしまうと、愛し愛されるパートナーシップからは遠ざかってしまいます。人は、誰かの期待に応えるために生きているのではないからです。パートナーから、イライラ、ギスギス、不自由を呼ぶばかりで、あなたから距離を置くという結果にもなりかねません。

期待を目標に変えることが大切

とはいっても、あなたの「もっと手伝って欲しいのに」「もっといたわって欲しいのに」等・・・と思う気持ちも大切にしてあげたいものです。

そのためには、「期待」を「目標」に変えることが大切です。「〜しなければ(怒られる)」「〜しなければ(イライラされる)」と思われるのではなく、「〜したい(喜んでくれるから)」「〜しよう(嬉しいから)」と思われるよう、いざなう方向です。

具体的な方法は?

「もっとこうしてほしい」と思っていることを、してくれたその時に「○○してくれて、嬉しかった!」「○○してくれて、楽しかった!」「○○してくれて、助かった!」「ありがとう!」と伝える。

それでもうまくいかないケースの場合、もしかするともう何を言ってもダメ状態(心を閉ざしている)なのかもしれません。例えば、「どうせ俺は何やっても否定される」「どうせ俺はダメ夫だし」のような状態です。その場合は、まずは肯定して心理的安全性が保たれる状態にするのが得策です。

会社員時代に、とある志の高い素直な新卒の男の子が入社してきました。でも、そこはやはり若手なので、できないこともたくさんあります。直属上司や社長に「なんでそんなことするの?」「○○しちゃだめ」「○○しないでよ」「お前は○○だからダメなんだ」などの言葉を浴びせられ、すっかり萎縮して本来の力すらも発揮できない状態になっていました。心理的安全性はよくビジネスシーンで言われますが、私は夫婦や恋人でも同じだと思っています。

まずは、のびのび愛情表現や力を発揮できる土台「心理的安全性」をつくること

次に、伸ばして欲しいところを「貢献に感謝」して伝えて伸ばすこと

補足ですが、「どうして○○してくれないの!」の裏には「どうせ私はいたわってもらえない存在」「どうせ私は誰からも助けてもらえない存在」「どうせ私は愛されない存在」があるかもしれません。

パートナーの○○してくれない理由の裏には「どうせ俺は役立たず」「どうせ俺は価値がない」「どうせ俺は女性を幸せにできない存在」があるかもしれません。

お互いの傷を癒して、愛し愛される関係を築くために、どうかまずはあなたが愛のリーダーシップをとってください。与えられてからでないと与えない、のではなく。

あなたはそれができる存在です。だからこの記事を読んでくださったのかもしれませんネ。私はそう思います。

お読みいただきありがとうございました。