恋愛で大事にされなかったり、家庭ではモラハラ、仕事でもパワハラやマウンティングの対象になったりと、自己犠牲的な状況を余儀なくされているケースがあります。

顕在意識では、「もっと幸せな恋愛がしたい」「夫婦仲良くありたい」「職場でちゃんと頑張りを認めてもらいたい」と思っていても、そうなってしまうのです。

彼氏が変わっても、再婚しても、職場が変わっても同じ状況になることさえあります。

幸せそうなカップルを見て、仲睦まじい夫婦を見て、いきいきと働く友達を見て、うらやましいなと思ったりするかもしれません。

私なんて価値がないと、自分を粗末に扱っていませんか

そんな時に、一つ問いかけてほしいのです。「あなたは、どのくらい自分のことを大切に扱っていますか?」と。

これは昔の私の体験談なのですが、潜在意識で「私なんて価値がない」と思って、心理的に自分を粗末に扱っていると、他人からも同じように扱われるのです。

自分に価値がないと思っているため、自己犠牲的に身を粉にして尽くしたり働いたりしていても、周りからは雑に扱われてしまいます。

私はよく職場でその経験をしたのですが、例えば社長や上司から、自分だけ八つ当たりされたり、無茶なことを振られたりするとしましょう。

毅然とした態度で「NO」を示せばいいのですが、自分には価値がないと潜在意識で思っているため、受け入れてしまいます。すると、相手は受け入れてくれる都合の良い人間だとキャッチして、どんどん扱いが雑になるのです。

恋愛でもそうですよね。自分のことを大切に思ってくれない人だったら、こちらからNOを突き付ければよいのですが、「私にも悪いところはあるから」「私も完璧じゃないから」「たまに優しいところもあるから」などと理由をつけて受け入れてしまってはいないでしょうか。

自分を大切にするための2つのアプローチ

(1)自分の望みを知って、叶えてあげる

といっても、いきなり「自分を大切に」「自愛」「自尊心」といっても、長年その生き方で生きてきたわけですから、ハードルが高かったりもします。それでも、自愛・自尊は基本なんです。

カウンセリングでは、自分の望みを少しづつ叶えてあげましょうねというご提案をすることも多いですが、マッサージを受ける、たまに美味しいものを食べるなど、「これやってて意味あるのかい・・・」と思ってしまう方もいるようです。

ただ、目先のことだけ見れば無意味のように感じるかもしれませんが、自分を大切にするという意識のコツコツとした積み重ねは、忘れた頃に大きな実りとなります。

(2)嫌だと思うことをやめてみる

もし、上記が難しかったら嫌なことをやめてみるというアプローチがおすすめです。

私は、だいぶ執着して手放すのが大変な面もありましたが、嫌な仕事は辞めました。実らない恋愛は手放しました。都合よく扱う人からは距離を置きました。すると、2年ほどして気づいたのです。大切にしてくれる人しか周りにいないということに。そこから、恋愛でも仕事でもよい出会いに恵まれて心穏やかに過ごせるようになったのです。

だんだんと、NOを言う練習もしてみてください。

はっきり意見を言っていいし、嫌なことは嫌と言っていい。距離を置いてもいいし、はっきり断ってもいい。不条理な時は怒ってもいいのです。

今まで、「自分には価値がない」から「良い子でいないといけない」と思っていたかもしれません。「私は愛される価値のある存在」と心から思えることで、良い子でなくてもよくなるのです。

世界がみるみる変わり出す

余談ですが、ジャンクフードやお菓子もほとんど食べなくて平気になりました。味覚が変わったのか、添加物の多い食べ物が口に合わなくなり、周りからも「肌ツヤがよくなったね」と言われたものです。

内面が変わると、みるみる世界が変わりだすんですよね。恋愛も仕事も身体も、つながっているんです。

他人のふるまいは、自分の内面の写し鏡です。もし、あなたが大切に扱われていないと感じたら、「私はどれだけ自分のことを大切に扱っているだろうか?」と問いかけてみてくださいね。

カウンセリングでは、そもそもなぜ自分を粗末に扱うようになってしまったのか、本当はどんな望みがあって、何が嫌なのか、心の声を一緒に聞いていきます。

どうか、あなたがあなたを好きでいられますように。あなたも、たくさんの方々に大切にされ、幸せを感じてほしいですし、あなたにはその価値があります。

今回もお読みいただきありがとうございました(*^_^*)