パートナーシップのご相談、特に恋愛系で多いのが、コミュニケーションを十分にとっていない段階で「こう思っているのではないか」「どうしたらいいのか」と悩んでいらっしゃるケースです。

例えば、

転勤が決まって遠距離になる。相手は仕事が忙しいし、自信がないと思うのではないか?気持ちが離れてしまったらどうしよう?自分は何と言ったらいいだろう?

数年付き合っている人がいるが、そろそろ飽きてきたのではないか?仕事が忙しいと言っているが、本当だろうか?別れた方がいいだろうか?


などなど・・・。これは、長年連れ添っているご夫婦でもあることです。


片想いで相手に踏み込んだことが聞けない場合は、どうしても妄想を膨らませやすいかもしれません。ですが、付き合っているカップル同士、ご夫婦同士の場合、この下には、


・自分の気持ちを受け止めてもらえないのではないか
・自分の気持ちを分かってくれないのではないか
・自分の心が傷つくのではないか


という「怖れ」があるように思います。


当然ですよね、自分の大切な心ですし、大切な人だからこそ、もし分かってくれなかったら、受け止めてくれなかったらと思うと、傷つくのが怖くなりますよね。


ですが、妄想をふくらませているうちに、こじれてしまうことも多いものです。


人間関係の怖れは、コミュニケーションを取ることに踏み込んでいくことでしか、解消することはできないのかな、と思っています。


勇気を出して、伝え合うしかないんですよね。


さらに、コミュニケーションを取る上でこじらせないポイントは、「相手を思いやる」ことは大事ですが、「自分はこうしたい」「自分はこう思っている」ということを、恐れずに伝えることかなと感じています。


「自分はこう思っているんだけど、相手は(妄想上)こう思っているかもしれない」という前提で、相手に合わせた(ような)自分の気持ちを話さないということです。


ややこしい・・・汗


例えば、転勤で遠距離になるんだけど、別れたくない。彼のことが好き。でも、彼は遠距離恋愛に自信がないかもしれない。遠距離になったら辛い思いをさせてしまうかもしれない。気持ちが離れてしまうかもしれない・・・(妄想)


「転勤が決まって、遠距離になるんだ。別れたくないけど、あなたに辛い思いをさせたくないし、気持ちが離れるのも怖いな」


これを聞いて、彼はどう思うでしょうね?
「別れたほうがいいのかな」と思ってしまいませんか?


「転勤が決まって、遠距離になるんだ。でもあなたのことが好きだから別れたくない」


これだと、「じゃあ遠距離でも頑張ってみよう。どうしたらいいかな?」
となるかもしれないですよね。


特に女性のみなさま!!!


「自分はこうしたい」という気持ちを、恐れることなく伝えてみてくださいね。


好きな女性の願いを叶えてあげたいという、男性のパワーを引き出してあげてください。


私も自戒を込めて書いておりますが、


・自分の気持ちを受け止めてもらえないのではないか
・自分の気持ちを分かってくれないのではないか
・自分の心が傷つくのではないか


という怖れを超えて、

コミュニケーションを取っていくこと。たとえ自分の想像通りに、期待通りに受け取ってくれなかったとしても、溝を埋めていくために、お互いに理解し合うためにコミュニケーションを諦めないこと。


その先に、信頼とより深い親密感が待っているのだと思います。


妄想をふくらませてこじらせる前に、コミュニケーションを。
言葉にして伝え合わないと、本当の気持ちは分からないものです。


怖れを超えてコミュニケーションを諦めないことが、幸せなパートナーシップの秘訣かもしれません。


一緒にがんばっていきましょう!