人見知りの性格を変えたい、不安になりやすい自分を変えたい、イライラしやすい自分を変えたい等、「自分の性格を変えたい」というご相談は多いです。
そもそも、カウンセリングに課金してまでご相談してくださるわけですから、その志は高く、求めていらっしゃるゴール設定が、別人になるかのようなイメージをお持ちの方もいらっしゃいます。
もちろん、そのお気持ちは「生きづらさ」「困難さ」などからくるわけですが、自分をガラッと変えなくても、生きやすくなることは可能なのかなと思っています。
あまりゴール設定を高くしすぎると、「変われていない自分」に対してイライラしたり、自分責めをしてしまうこともあります。
私は、「自分を変えること」そのものよりも、「自分を俯瞰して見ること」のスキルを高めることが、生きやすさにつながると考えています。
どういうことでしょうか?
たとえば、「不安になりやすい自分を変えたい」という場合。
ポジティブな人間になる必要はないんです。
【これまでのパターン】
不安になる → 不安に飲み込まれる → 辛くなる
これが、自分を俯瞰して見るスキルを高めることで、
【新しいパターン】
不安になる → 不安になっている自分に気づく → 適切に取り扱う
自分を適切に扱うことができるようになります。
どちらも、不安になっていることに変わりはないんですね。
ですが、新しいパターンでは、自分の取り扱いが上手くなっているので、辛さが違います。
感情に飲み込まれたり、溺れることがないんですね。
ここで言う「自分の適切な取り扱い」とは、
・自分の感情に寄り添う
・自分に合った慰め方、落ち着かせ方ができる
・自分のために、自分に合った行動を取る
などです。
ポイント1
自分を変えるためには、「人格そのものを変える」ことよりも、自分を俯瞰的に見るスキルを高め、自分を適切に取り扱いできるようになることを目指そう!
ポイント2
自分の適切な取り扱い方は、経験を重ねれば上手になります!
自分を俯瞰で見ること、上手に取り扱いをしてあげる練習を、カウンセリングで一緒にしていきましょう。
今回、なぜこんなことを書こうと思ったかというと、
「変わりたいのに、なかなか変われない!」
と、自分のことをますます自己嫌悪になってしまっておられる方がけっこういるなと感じているからです。
特に、真面目で向上心があり、完璧主義な方ほど、よけいに「自分嫌い」の負のループに陥ってしまいがちのように感じます。
変わりたいのに変われない自分に目を向けるよりも、自分を変えようと努力している自分に目を向けていただきたいからです。
そこで、「自分を変える」ための近道について、お話してみました。
まだこういうことが知りたい!
それで本当に辛くなくなるの?
など、いろいろな疑問も出てきているかもしれません。
ぜひ、カウンセリングでお話ししましょうね。
応援しています!